
僕は、適応障害で10ヶ月ほど休職し、その後、復職した経験があります。
復職直後の職場は、とても緊張して、冷や汗ダラダラでした。
そんな僕を、優しくサポートしてくれた同僚の方が、何人かいました。
今回は、メンタル休職直後の職場で「されて嬉しかったこと」をまとめていこうと思います!
「最近復職した同僚がいるけど、どう接したらいいか分からない・・・」
という方にとっては、とくに参考になる内容かと思います。
また、ひとつの体験談として、気楽に読んでくださると嬉しいです。
積極的な声掛け・コミュニケーション
僕が復職時に、もっとも嬉しかったのが、声を掛けられた瞬間です。
やっぱり、コミュニケーションって、大切です。
復職直後は、どうしても、緊張や不安、気恥ずかしさなどで、頭が一杯になります。
少なくとも、僕はそんな感じでして、復職直後1週間は、わりと冷や汗かきながら過ごしてました。
そんな中で、気軽に声を掛けてくれる同僚というのは、ホントにありがたい存在です。
自分は一人じゃない、自分は必要とされている、と感じることができます。
復職後に配属された部署は、社員同士の声掛けといいますか、コミュニケーションが盛んでした。
そのことが、僕にとって、かなりのプラスになったと思っています。
前の部署は、大きな案件をたくさん抱えていたこともあって、どちらかというと殺伐としていました。
なんというか、雑談とか、冗談とかを言ってる雰囲気は、まったくありませんでした。
やっぱり、和やかな雰囲気だと、復職もスムーズにいくと思います。
もし、メンタル休職明けの同僚がいる場合は、なるべくコミュニケーションをとって、和やかな職場づくりを心がけてください。
コーヒーブレイクに誘ってくれた先輩
「takaiくん、ちょっと休憩しない?」
って感じで、よくコーヒーブレイクに誘ってくれる先輩がいました。
この先輩の存在は、本当にありがたかったです。
なぜなら、復職後の緊張を、優しくほぐしてくれたからです。
カフェでの会話は、たまに僕が仕事のことを聞くくらいで、残りはすべてプライベートな雑談でした。
面白かったニュースや、美味しいランチの店とか、ハマっているゲームの話とか。
これは僕の想像ですが、この先輩、たぶん、会話の内容を、かなり選んでいたのではないかと思います。
負担にならないような話が多く、かつ、モチベーションが上がるような、前向きな話ばかりでした。
僕にとっては、とにかく、気持ちの良い時間でした。
後で知ったのですが、この先輩は、過去にメンタル休職した経験があるそうです。
そのためでしょうか・・・先輩は、他の人とは接し方が違ったんですよね。
過度にベタベタ心配しなかったし、その一方で、絶妙なタイミングで声を掛けてくれたし。
僕も、先輩のようなバランスの良い気づかいが出来るようになりたいです。
「焦らずに」という言葉
僕にとって支えとなったのは、部長からの「焦らなくていいからね」という言葉です。
ありふれた言葉かもしれませんが、いざ実際に言われると、心にグッとくるものがあります。
復職直後は、みんな、焦っていると思います。
少なくとも僕は、休んだ分を挽回しようとか、早く周りから認められたいとか、そう感じていました。
「復職直後は、焦りは禁物ですよ!」
ということは、産業医の先生やリワークプログラムでも、たびたび言われてきました。
でも、いざ復職すると、どうしても、焦っちゃうんですよね。
そういった気持ちを落ち着かせるうえでも、「焦らなくてもいい」という言葉を、社内の人が掛けてくれたのは、ありがたかったです。
「人生は長い」と語ったベテラン面接官
復職後、半年くらい経った頃に、面談がありました。
この面談は確か、全社員を対象にした、メンタルヘルス施策の一環で、面接官は60代くらいのOBのおじさん。
日頃の悩みとかを、自由に打ち明けて相談してみてください、といった感じの面談でした。
僕も、その面談を受けました。
正直、あまり期待はしていなかったです。
会話の内容も、「テニスの錦織選手、すごいねー」とか、そんな感じでした。
でも、僕が適応障害で休職していたことを告げたときに、こう言ってくれました。
「まぁ人生は長いですから。僕もtakaiさんのような人を多く見てきたけど、みんな何とかなってるし」
ぶっちゃけ、よくある言葉かもしれませんが、なぜかグッと刺さりました。
ベテラン面接官から出た言葉ってのも、大きかったのかなぁ。
かなり勇気をもらえました。
確かに、長い人生で考えれば、休職期間なんて、ほんのわずかな期間です。
人とは違う、特別な経験ができたと、前向きにとらえるきっかけとなりました。
さいごに
同僚とのコミュニケーションや、「焦らないで」といった言葉は、復職直後の僕にとって、心の支えとなりました。
緊張感がほぐれやすい環境だったことが、スムーズな復職につながったのだと思います。
少なくとも、僕の場合はそうでした。
ひどい上司や、ブラックな職場環境が目立ちますが、なかには、良い人もいます。
というより、たぶん、ほとんどの人が、もともとは「良い人」なんだと思います。
きっと、激務や人間関係で消耗して、余裕が無くなってしまっているのかも。
僕に優しく接してくれた方々は、みんな心に余裕がありそうな人ばかりでした。
そんな優しい同僚・上司が、僕に与えてくれた優しさに報いるためにも・・・
僕自身、もっと、たくさんの人の役に立ちたい!という思いがこみ上げてきました。
ちなみに、復職した際に、「されて嫌だと感じた」ことも、ブログでまとめています。
よろしければ、こちらもあわせてどうぞ。