
僕は、メンタル不調で会社を休職したことがあります。
(詳しくは、プロフィールをご覧ください)
休職中や復職直後は、メンタルの回復に良いといわれたことを試しました。
そのなかで、とくに役に立ったと思った方法や取り組みを、この記事でまとめています。
メンタル不調が続いている方の参考になれば幸いです。
成功体験を意識して、自分を褒める
復職直後は、どんなに些細なことでも、「成功体験」と捉えることを意識しました。
なぜなら、成功体験が自信となり、自信が、行動力へとつながるからです。
例えば僕は、遅刻せずに会社に行けた日のカレンダーにマルをつけていました。
「会社に行くなんて、当たり前だろ」と思う方もいるかと思います。
でも、復職直後は、自宅のドアを開けて外に出るのも、緊張するんです。
カレンダーにマルが埋まっていくうちに・・・
「自分は会社に行けている」と感じられるようになり、それが自信につながりました。
どんな些細なことでもいいです。
上手くいった物事があったら、全力で自分を褒めることをおすすめします。
人と話す。話し相手をみつける。
人と話して、コミュニケーションをとることを、本当に多くの方から勧められました。
会社の産業医の先生や、カウンセラーの先生も言ってたなぁ。
実践してみると、たしかに、効果的に感じました。
なぜなら、人と喋ることで、「つながり」を感じられるからです。
メンタルが弱っているときは、心がふさぎ込んで、孤独な気持ちになりがちです。
そんなとき、誰か話し相手がいれば、つながりを感じることができます。
自分はひとりじゃない。そう思えてくると、だいぶ気持ちが楽になりました。
あと、自分の心の中に溜め込んだ「思い」を、言葉で吐き出すことも大切です。
溜め込んだ思いが心の中に溜まっていくと、ストレスにつながります。
天気の話や、趣味の話など、些細なことでいいと思います。
自分の「思い」を、言葉で吐き出して、誰かに聞いてもらうことは、ホント大切だと思いました。
僕は交友関係が広いタイプではないので、話せる人は限られていました。
ごく少ない会社の同僚、心療内科・カウンセラーの先生、あとは家族くらいでしょうか。
なるべく会話するようにし、「つながりを感じる」ことと、「思いを吐き出す」ことを意識しました。
あとは、Twitterやブログで、思いを吐き出すのも、いいかと思います。
当時の僕はやっていませんでしたが、これはかなり有効だと思います。
自分の考えを書くことで、頭の整理にもなり、自分の「思い」が、よりクリアになりますし。
運動する。
軽い運動でいいと思います。体を動かすのをおすすめします。
なぜなら、適度な運動は、ストレス発散になりますし、なにより、心地よい疲労感から、寝付きもよくなるからです。
僕は、社会人になってからは、運動をサボっていました。
運動は、カウンセラーの先生に勧められて、はじめました。
仕事終わりに、軽いランニングやウォーキングを、だいたい30分~1時間くらいやってましたね。
運動すると、やっぱり気持ちいいですし、スッキリします。
なにより、「自分は健康的なことをしているんだ」と思うと、なんだか自信が湧いてきます。
また、運動をすると、疲労感から眠りやすくなります。
質の良い睡眠は、ストレスを溜めないために大切です。
まずは、簡単な運動から、始めてみましょう!
考え方を柔軟に!複数の可能性を考える
頭の中で、つねに2つの可能性を考えるようにトレーニングしました。
ちょっと分かりにくいので、具体例を。
たとえば、あなたの隣の席の人が、しきりに「咳払い」をしているとします。
その様子を見て、最初は直感的に、こう思ったとします。
「あの人咳払いしてる・・・私、なにか悪いことしたかな・・・」
メンタル弱っているときや、自信を無くしているときって、こんな感じで、自虐的になりやすいです。
んでもって、ここで考えを止めずに、もう一つの可能性を考えます。
たとえば、「もしかしたら、風邪を引いて、喉の調子が悪いだけかもしれない」みたいに。
2つの可能性を考えることができると、気持ちが、かなり楽になります。
逆に、1つ目の自虐的な考えしか浮かばなかった場合は、メンタルが傷ついてしまいます。
メンタルが弱っているときは、考えの選択肢が狭くなり、しかも、自虐的に考えがちです。
自分は悪くないのに、勝手に、自分が悪いと思いこんでしまいがちです。
このような状態を回避するためにも、2つ以上の可能性を考える訓練をすることが、重要だと思います。
このあたりのお話を詳しく学びたい方は、「認知行動療法」関連の書籍やサイトを見るといいです。
僕も、復職に向けたリワークプログラムを受けていたときに、認知行動療法のトレーニングを受けました。
今でも時々、認知行動療法の本を見返しながら、考え方のトレーニングを続けています。
さいごに
僕がメンタル回復に役立った方法や取り組みをまとめました。
ストレスなど、心に溜め込んだ「思い」を、吐き出したり、発散させることが大切です。
そのためには、人と話したり、運動したりするのが効果的です。
あとは、考え方を柔軟にして、負の感情をなるべく溜めないように意識しました。
これらと並行して、小さな「成功体験」を積み上げ、自信をつけていきました。
たぶん、メンタルの回復には、人それぞれのやり方があると思います。
もし自分に合う方法を見つけられたなら、それは一生モノのメンタル対策になります。
ぜひ、色々と試してみてください!