
先日、「うつな人ほど強くなれる」という本を、再び読み返しました。
最初に読んだのは、僕が休職中のときで、当時はこの本から、かなりの勇気をもらいました。
休職中に「うつな人ほど強くなれる」という本を読んだのですが、これがとても勇気をもらえる本でして、とくに2章の「自分の心と戦った人はとても強くなれる」の内容は、当時何度も読み返しました。
本日、再び読み返しまして、再び勇気をもらえました。こういう本と、たくさん出会っていきたいです。 pic.twitter.com/19acW8FtxQ
— takai@田舎デスクワーカー (@takai_freedom) 2018年10月19日
今回読み返してみて、やっぱりいい内容だなと、改めて感じました。
感動のあまりツイートもしたのですが、ブログでもまとめようと思います。
ここでは、とくに勇気が湧いた、3つの言葉を紹介したいと思います。
もくじ
【うつな人ほど強くなれる】はどんな本?
「うつな人ほど強くなれる」の著者は、かつて「うつ病」を体験したことのある野口敬(のぐち たかし)さんです。
うつになりやすい人ほど、成功する素質にあふれているということを、ご自身の体験をもとに、解説されています。
心が疲れている方や、メンタルの病気と向き合っている方にとって、前向きになれる内容の本です。
僕は適応障害で休職していたときに読んで、たくさんの勇気をもらいました。
【うつな人ほど強くなれる】勇気が湧いた3つの言葉
うつをくぐり抜けた人は強くなる
『うつ』が治りはじめると、とても大きな成果を得たことに気がつきます。
まず、普通はなかなか見ようとしても見えない、自分の心の動きが見えてきます。
この本を最初に読んだのは、ちょうどリワークプログラムに通っていたタイミングでした。
毎日の気分・体調を5段階で評価する練習をしたり、認知行動療法を学んでいました。
このフレーズを読んで、モチベーションが上がったことを覚えています。
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正直、リワークでのトレーニングに飽きていました。でも、この本を読んでモチベーションが上がり、もっと自分の心と向き合おうと思いはじめました。
自分の「心の動き」って、普段は、そんなに意識しないと思います。
少なくとも僕は、適応障害で休職するまで、ほとんど意識していませんでした。
ムカついたことがあったとき、「あー、イライラしてるなぁ・・・」くらいは思ったことがありますが、せいぜい、それくらいでした。
休職することになり、通院、カウンセリング、リワークプログラムなどの経験を通じて、はじめて「心の動き」を意識するようになった気がします。
自分の心の動きが自分でわかるようになるということは、すごいことだと思います。自分の心の弱い面や傷つきやすい面が自分で見えるのですから・・・・・・。それに、自分の心の限界まで自分で感じられるのですから。
僕が休職中に学んだことで、今いちばん役に立っているのが、体調管理スキルです。
まさに上の引用文のとおりでして、自分の得意・不得意や、好き・嫌いを把握したことで、無理をしなくなりました。
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「これ以上働くと、明日に響くだろうなぁ・・・」みたいな、危機センサー能力も高まりました。
僕は、自分の心を「しっかりコントロールできる」レベルには達していないかもしれません。
ですが、少なくとも、同僚よりは、たくさん自分の心と向き合ってきたという自信がありました。
この自信は、心の病気と向き合った人でないと、得られないと思います。
自分の心と戦うつらさに較べれば・・・
自分の心を見つめる難しさに較べれば、問題を克服する道を見つけるのも容易です。
自分の心と戦うつらさに較べれば、どんな難しい問題に出会ってもそれほど苦にはなりません。
メンタルの病気を改善するためには、自分の心と向き合わなければなりません。
僕の場合は、通院、カウンセリング、リワークプログラムなどで、ひたすら自分の心を見つめてきました。
自分の心と向き合うのって、辛いですよね。
ときには、思い出したくもない経験や感情と、向き合わなきゃいけません。
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僕も、カウンセリング中に泣きました。仕事で怒られても泣いたことは無かったのですが、このときばかりは抑えられませんでした。それほど、自分の心の中って、繊細で、もろい領域なんですね・・・。
あのときの辛さに較べれば、大抵の仕事は、乗り越えられる気がします。
だって、理性で抑えきれず泣くことって、そんなに無いと思いますので。
もし泣くことがあっても、心の中と向き合っていた時より辛いことって、そんなに無いはずです。
そう思うと、色んなことに挑戦する勇気が湧いてきます。
頑張った自分を褒めてあげよう
あなたは一生懸命に頑張ったから、『うつ』になるのです。あなたは一生懸命に考え、一生懸命に問題を解決しようと取り組んだはずです。
ベストをつくして精一杯頑張ったあなた自身にいたわりをあげましょう。
この言葉には、本当に救われました。
心の病にかかった人は、限界まで、頑張った人たちばかりです。
少なくとも、僕がリワークプログラムで出会った方々は、みんなそうでした。
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休職したばかりの頃は、会社を休んでいる自分が、嫌になりました。でも、精一杯、限界まで努力してきたことを思い出して、気持ちが楽になりました。
そこまで物事に真剣に取り組み、考え尽くすことのできる人って、少ないはずです。
もちろん、頑張り過ぎるのは良くないかもしれませんが、これから、気をつければいいだけです。
限界まで頑張れた自分を、褒めようと思いました。
さいごに
「うつな人ほど強くなれる」の中から、とくに勇気をもらえた3つの言葉を紹介しました。
この本には、今回紹介した言葉のほかにも、「うつ」を見抜くチェックポイントや、「心のリハビリ」方法なども掲載されています。
心が疲れている方や、前向きな気持ちになりたい方に、とてもおすすめです。
読むことで、明日への希望が湧いてくる、そんな本です。
「うつ」な人ほど強くなれる―『うつ』になりやすい性格こそ「成功する条件」 (アスカビジネス)